人気グループ「嵐」が5日、東京・国立競技場でアジアツアーを開幕した。同所でのコンサートは「SMAP」「DREAMS COME TRUE」に続く単独アーティスト史上3組目。バルーン5万個、400発の花火などを使った大スケールの演出で約7万人のファンを沸かせた。
最大の見せ場となったのはコンサートの中盤。メンバーが大スクリーンによる映像で、デビュー10年目を迎えたことへの感謝の思いや、06年以来2度目となるアジアツアーへの決意を述べた後だった。
真っ赤な衣装に身を包んだ5人が、44年前の東京オリンピックで使われた聖火台の上に登場。アジアツアーの開幕を告げる火をともし、ツアーテーマ曲として作られた「Re(mark)able」を披露。その瞬間、7万人のボルテージは最高潮に達した。
ステージは夕暮れの中、「行くぜ!国立」というメンバーの掛け声でスタート。関係者が「アジアでことし最大のコンサート」と胸を張った公演の製作費は、国立での2日間で計10億円。嵐とバックダンサーの衣装は300着が用意され、大量のバルーンや約200トンの水を使った噴水など大がかりな演出が次から次に登場した。デビュー曲「A・RA・SHI」や新曲「風の向こうへ」など35曲を歌い踊り、最後は花火の連発で締めくくった。
松本潤(25)はフィナーレのあいさつで「こんな大きな会場で、こんな多くの人たちと、こんな楽しいコンサートができたのは皆さんあってのこと」と感謝。相葉雅紀(25)も「幸せな時間でした」と笑顔で語った。
アジアツアーはこの後、台北、ソウル、上海で公演を行い、計4都市8公演で19万3000人を動員する見込みだ。