「SMAP」の中居正広(36)が主演した映画「私は貝になりたい」が22日、全国330スクリーンで封切られた。中居は東京・有楽町の日劇1で行われた公開初日舞台あいさつに共演の仲間由紀恵(29)、笑福亭鶴瓶(56)らと出席。キャンペーン約1カ月で全国28カ所を巡り、403媒体の取材を完走した“ゴール”で満員のファンからの温かい拍手に、万感の表情だった。
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「いい(11)夫婦(22)の日」と重なった公開初日。宣伝行脚から無事帰還した最愛の夫・中居を妻役の仲間が「あんた、お疲れ」と役柄そのままにねぎらった。「体力的にも精神的にもしんどかった」とかすれた声でもらした中居が、笑顔をはじけさせた。
中居にとっては6年ぶりの映画。50年ぶりにリメークされた名作への抜てきに、撮影前から福澤克雄監督と個人的にリハーサルを行うなど、全身全霊をそそぎ込んだ。それだけに宣伝にも全力で挑んだ。
キャンペーンは10月10日、山梨からスタート。その前日まで3日連続で大阪でのSMAP全国ツアーを行っていた。そこから今月16日まで、札幌から沖縄まで全国28都道府県のテレビ局を巡り取材をこなした。直後の19日からはSMAPとして福岡で3夜連続コンサート。21日の公演後に東京へ戻り、22日朝はTBS系バラエティー「王様のブランチ」に生出演してから、劇場入りした。さすがの“日本一の売れっ子”も悲鳴を上げる超ハードスケジュールだった。
それだけに、満員のファンからの握手攻めにも感激ひとしお。「もうちょっと優しくしてよ」と苦笑したが、それも心地いい痛みだった。名コンビの鶴瓶との軽妙トークで会場を盛り上げた後は「世界に戦争がない時代はなく、(自らが演じた)豊松のように理不尽な思いをしている人がいる。恵まれた環境で生活をしていても忘れちゃいけない」とメッセージを送った。
配給の東宝によれば「興行収入30億円が見えた」としており、戦争を扱った作品としては異例のヒットになりそう。中居の入魂キャンペーンの成果が実を結びそうだ。
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